地元の支援者の方々とのネットワークづくり

team千の光⭐名合です。

相談活動の合間や、空いている週末には、共にteam千の光を立ち上げた事務局Hと共に、今後お力を借りしたり、協働できたらと思う方々への挨拶周りをしております。team千の光は地元に根付いてはおりませんが、決して単独で活動したり、1年限りで活動を終わらせたりするつもりはありません。しっかりと、地元の方々の繋がりを持ちながら活動していきたいと思っております。

2月初旬に訪問させていただいた場所でうかがったお話の中から、いくつか心に残ったことをご報告させていただきます。

岡山県公認心理師・臨床心理士会協会でも、真備町の支援については協議を重ねて来られ、4月から【お互いさまセンター・まび】さんに臨床心理士の有志が入り、必要な方へのアウトリーチを行っていく予定であると伺いました。真備ではみなし仮設に入られた方が多く、地域の方々がバラバラになっておられます。引きこもって出て来られない方など、訪問しても様子を確認することもできない方がまだ多いようです。

また、まび復興ボランティア団体・NPOシェアオフィス(まびシェア)さんでは、直接水害に遭っていない方々の心の苦しさが表面化しはじめているというお話を伺いました。真備町はほとんどが平地に住宅があり、水害の被害に遭わなかったのは山側にある一部の地域だけです。水害に遭われた方々に声もかけられず、「浸からなくてよかったね」と言われることも心苦しく、スーパーなどは壊滅状態にもかかわらず、避難所に食料をもらいにいくこともはばかられ、多くの支援団体やボランティアさんの行うイベントにも参加できず、家から出られなくなった方も多いとききます。

目の前に広がる圧倒的な被害状況に対して「うちは被害に遭わなくてよかった」と思う気持ちには到底なれないのも一つの現実だと思います。

また、同じように被災されていても、

ご家族を失った方、皆無事だった方

保険に入っておられた方、入っておられなかった方、

真備を離れざるを得ない方、真備に戻ることにされた方、

同じように避難していても、

心やからだに障がいをお持ちの方、

アレルギーを始め、人にはわかってもらい難いご病気を抱えられた方、

そのような配慮の必要なお子さんをお持ちの親御さん達、

などなど、誰一人同じではなく、

被災地には多くの格差、孤独感や不安感が生まれます。

「何が、誰が、明暗を分けるのでしょう・・・」と相談に来られた方がつぶやかれた言葉も忘れられません。

誰一人として同じ気持ちで同じ方を向けているわけではなく、それぞれに人とは共有しにくい孤独な気持ちを抱えておられると、改めて実感しています。

新型コロナウイルスの影響により、3月のイベントの開催についても延期の必要性を考えなければならない状況になっております😢が、引き続き報告させていただきます。