50 %到達しました!

こんにちは⭐team千の光 名合🍀です。

たくさんの皆さまにご協力いただき、1月12日にプロジェクトを公開して、2週間で合計61名の方にご支援いただき、目標金額の50%を超えることができました。

心より感謝いたします。

しかし、本当に私達の活動の意義や必要性を感じていただき、私達を知らない方々にも共感していただくことがこれからは必要になってきます。本当の意味での正念場はこれからです。

今日は、私が2011年6月に東日本大震災の後、気仙沼にボランティアに行った体験を少しお話しします。地震、津波の被害から3か月後でした。

201106211305000

私は結核予防会からの依頼で、医療チームの一員の臨床心理士として、1週間、避難所に行かせていただきました。医療チームは各避難所を回って、血圧を測って健康状態を確認したり、お薬を配布したりしていましたが、私は避難所のお掃除を手伝ったり、足りないものはないか見て回ったり、とにかく皆さんに挨拶という形で声を掛けることを一番大切にしました。

あれほどの大きな恐怖と喪失、悲しみの中で、まだ何も受け止められていない方々が、自分の体験や感情を言葉にできないのは当然です。しかし、表情や呼吸、行動や身体症状、食欲や睡眠の状態などには、多くのSOSのサインが表れていました。

ある日、他府県からボランティアで来られていたある医療職の方が、血圧の高い方に「このままじゃ倒れちゃうわよ。塩分は控えめにしないと」と言ったり、飲酒が増えている方に「そんなに飲んでたら、身体壊すわよ」と言っているのを耳にし、私は胸が締め付けられる思いでした。

日常の医療の現場では、きっと普通の会話です。その方も心配しておっしゃっていることに違いはありません。

しかし、日常とはかけ離れた異常な状況の中で、そのようなアドバイスは、傷ついて大きなストレスの中におられる方々にとって、どれだけ理解のない言葉だろうかと私は思いました。避難所で出される食事しか食べることができず、向き合えない辛さをお酒で紛らわせるしかない方にとって、常識も正論も何の慰めにもなりません。

私は当初、被災直後にはカウンセラーなんて何の役にも立たない、共にそこで身体を動かして働くことだけだと思っていました。でも、心とからだに生じるSOSやそのメカニズムを知っている人がいることは、絶対に必要なことだと思いました。語りたい時が来た方には全力で耳を傾けるのはもちろんですが、カウンセラーだからといって無理に話を聴こうとする必要はなく、それぞれの方のサインに合わせた関わりをしながら寄り添うこと、その大切さを私は気仙沼での経験から学びました。

201106241100000

そして、それを真備での活動に繋いでいきたいと思っています。

3月の上映会と共に行うワークでは、心とからだに生じるSOSのサインについてお話したいと思っています。

どうぞ、引き続きご支援の程、よろしくお願いいたします。